三丁目の夕日 夕日小学校編 4(1学期)
三丁目の夕日の既刊
名前 | 発売年月 |
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三丁目の夕日 夕日小学校編 1(1学期) | 2007-10 |
三丁目の夕日 夕日小学校編 2(1学期) | 2007-10 |
三丁目の夕日 夕日小学校編 3(1学期) | 2006-01 |
三丁目の夕日 夕日小学校編 4(1学期) | 2006-01 |
『三丁目の夕日』(さんちょうめのゆうひ)は、西岸良平による日本の漫画作品。および、それを原作としたアニメ、実写映画作品。『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて、1974年より連載中。1955年から1964年までの「夕日町三丁目」(東京都郊外と思われる)を舞台としている。単行本は2010年8月現在、58巻まで刊行中。
正式には『夕焼けの詩』がタイトル名で、『三丁目の夕日』は途中から書かれるようになった副タイトルであったが、現在では後者の呼び名が一般的になっており、『夕焼けの詩 - 三丁目の夕日』と書かれることもある。ちなみに、1集・2集・7集は、「三丁目」とは設定に繋がりのない、西岸良平のデビュー作及び初期の短編集となっており、他にも11集に収録の「虹色坂の怪」などの一部の話は、「三丁目」とは別設定の番外編となっている。また、他の作品でも「三丁目」とは別設定の話が存在する。なお、近年発売のコンビニ販売の廉価版シリーズ、傑作集、文庫版、他特別編などは、すべて「三丁目の夕日」を主題として刊行されている。
概要
一貫したストーリーは無い、一話完結型の作品。連載開始から30年以上経った2010年現在も連載が続く大長寿漫画となった。1981年度小学館漫画賞を受賞。中学国語の教科書に教材として掲載されたこともある。
登場人物はレギュラーのみのもの、その話に関係ある名前がついた1話だけの大人や学生のキャラクターを中心としているものの2種類がある。また、子供のレギュラーのキャラクターでも、子供が成長して学生になったり、就職したり、結婚したりする話がある。キャラクターの名前の一部は実在の人物や世相をもじったものも多い。キャラクターの家庭の殆どは、何らかの形で不遇である。家業が倒産したり、親や兄弟を失っていたり、病気になっていたりする。
キャラクターの時系列は考慮していない。小学生の加藤姉弟の祖母が死去した後に元気な姿で登場したり、4年3組の児童が5年に進級した話の後に4年生として登場したりする。
2002年にはアニメ『釣りバカ日誌』のCM枠である『ビッグコミックオリジナルCM劇場』の中で数秒ではあるが、水彩画風のアニメーションが流されている。
登場人物
アニメ版
1990年10月12日から1991年3月22日までの半年間、本作を原作としたアニメ作品がMBSが製作、TBS系全国ネットで放映された(毎週金曜19:00~19:30)。
しかし、この時間はテレビ朝日系列(一部地域除く)のアニメ『ドラえもん』が圧倒的に視聴者層の人気を博している状況であった。こうしたことから、放送はわずか18回で取り止めとなってしまった。
本作のアニメは作品の質としては劣るものではなかったが、『ドラえもん』の視聴率を奪うまでには至らず、ほとんどの地域では早々に放送を打ち切り、後半エピソードは1991年4月13日(毎週土曜17:00~17:30)から10月6日までの間、MBSのみの関西ローカル放送となった(後年関東地方で全エピソードがUHF系放送局にて再放送された)。現在は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の大ヒットで、人気、知名度が大幅に上がったこともあってか、CSチャンネルのファミリー劇場でも再放送されている。
東宝製作とのこともあり、劇中で伊福部昭の、特撮映画の楽曲が流用された回がある。
キャスト
- 鈴木一平:亀井芳子
- 北島三郎(サブちゃん):川添なおみ(現:愛河里花子)
- 三浦雄一郎(ユウちゃん):坂本千夏
- 鈴木則文、ナレーション:はせさん治
- 鈴木トモエ:池田昌子
- 星野六朗(六さん):岩田光央
- 大木戸ミチコ(ミッちゃん):山田妙子(現:川田妙子)
- 大田キン(タバコ屋のおばあさん):京田尚子
- 加藤ひろ子、お富さん、他:小宮和枝
- 宅間先生(アクマ先生):北村弘一
- 二又一成
- 辻村真人
- 折笠愛
- 稀代桜子
- 大滝進矢
- 佐々木優子
- 菅原淳一
- 曽我部和恭
- 坂上とし恵
- 小室正幸
- 瀬能礼子
- 田原アルノ
- 沢りつお
- 鷲角ゆかり
スタッフ
- 企画:田代敦巳、藤原正道、井口亮
- 音楽:羽田健太郎
- 編集:古川雅士
- 撮影監督:杉村重郎
- 音響監督:藤山房延
- プロデューサー:対木重次、大場龍男、榎本恒幸、井口真一
- チーフディレクター:前田庸生
- 制作協力:動画工房、あにまる屋
- 音楽協力:ユーメックス、東宝音楽出版
- 制作:東宝株式会社、グループ・タック、毎日放送
- 撮影:スタジオぎゃろっぷ、田村洋、小堤勝哉、清水泰宏
- 美術指定:本間薫
- 色彩設定:塚原良江
- 設定資料:荒川優子
- オープニング・エンディング美術:馬郡美保子
- ネガ編集:松尾浩
- タイトル:片山悟
- 現像:IMAGICA
- 音響:神南スタジオ、セントラル録音
- ミキサー:中村光宏、山田均
- 効果:小森護雄
- 選曲:吉野勝久
- 制作担当:金正廣
- 制作デスク:兼坂勝利
主題歌
- オープニング
- 富田靖子(東芝EMI)
- 「恋かくれんぼ」作詞:松井五郎 作曲:入江剣 編曲:白井良明
- エンディング
- 森公美子「WHAT A WONDERFUL WORLD」
- 富田靖子(東芝EMI)
- 「緑の宝石」作詞・作曲:高坂里佳、編曲:白井良明
- 挿入歌:下成佐登子「夕焼け日誌」
映画作品
2005年には『ALWAYS 三丁目の夕日』というタイトルで実写映画化され、大ヒットを記録した。2007年にはその続編として『ALWAYS 続・三丁目の夕日』が製作された。
舞台作品
映画のヒットを受け、2008年に明治座にて舞台化された。映画とはストーリー、キャストがまったく異なり、新たな作品として制作された。
関連項目
- 1950年代
- 1960年代
- 昭和ノスタルジー
- 高度経済成長
- オート三輪
- 東京都電車(都電)
- レトロ
- 公共広告機構(現:ACジャパン) - 全国キャンペーンで原作のシーンの一部が採用(2008年)。なおこのCMは秋田放送がアナログ放送で地上アナログ放送終了告知画面を流しているため地デジではこのバージョンのCMを流している。
- みんなのうた - 2008年に「あした会おうね」(歌:乙三)の映像作品として採用。
外部リンク